2014秋 審査

今年度の秋の進級審査がすべて終了した。
今回は3級審査2名、4級審査2名、初審査4名の、計8名が審査を受けた。

それぞれの演武を見ながら、気持ちが高揚してくるのを感じる。
彼らが初めて清道館に来た頃の姿をありありと思い出す。
手前みそながら、みんなよく稽古したと思う。稽古した分、着実に成長している。

何より、少なくとも何人かは確かに、私のもとで合気道を始めて、合気道を好きになってくれたようだ。
好きにさえなれば、あとは其々、終わりのない道を歩いていくだけ。私と同じだ。

審査は通過点である。級や段位は目印程度のものである。
が、審査という少し高いハードルを越えたとき、そこには超えた者にしか見えない世界がある。
その世界は個々人により異なるだろうけど、何か新しい世界が見えたよね、という感慨を共に分かち合える仲間を大切にしてほしいと思う。

私が合気道を始めた初心の頃、前後に入門した人たちは次々とドロップアウトしていった。
そのような、折々に共鳴しあえるような同期の人はいなかった。
だから、正直いうと羨ましい。

技がどうとかいうことよりも、少し高いハードルを前にして互いに励まし合う、うちの門人たちの姿に、私は素直に感動する。
後輩の審査の稽古に付き合ったり、審査の応援に互いに駆けつけ合ったりする彼らを、とても誇らしく思う。
それは、熱くも、緩やかに(というところが良いのだが)繋がり合いつつ、閉じることなく常に外に開いていて、なんとも「大人」な共同体の有りようなのである。

門人たちが少なからず合気道を好きになってくれたこと。
彼らが仲間を大事にし合い、稽古を続けてくれること。
それだけで、清道館を立ち上げてよかったと思える。

私もほんの少しは、合気道を世界に拡げることに貢献できているのかもしれない。

そんなことを思わせてくれた今回の審査。
みんなにありがとうと言いたい。

もちろん、彼らを指導してくださった甲南合気会のみなさん、系列傘下道場のみなさんにも心から感謝したい。