12/9(水) 中津

四方投げの手の取り方を剣で稽古する。
右半身、左半身で其々、中段、下段、に振る。

左半身、つまり左手を上にして剣を持つというのは、普通しない。
が合気道の体術では左右の半身がある。敢えて両方で剣を振ることを以前から自分自身では稽古していたが、自分の指導の時にやっていいものかどうか迷いもあったが、四方投げの為の剣となれば、植芝盛平大先生もお許し下さるのではないかと思い、私の責任でやることにした。
この時大事なのが、剣の持ち方。
多田先生は必ず剣杖の稽古の時に丁寧に説明される。
その重要性を最近思い知る。
四方投げはもちろん、小手返し、三教、四教、五教といった技は、剣の握りと振りそのものだ。

話はそれるが、昨日、凱風館の朝稽古から特別稽古まで時間があったので、同じくヒマそうな神田君を捕まえて、剣、三教、四教、五教を自主稽古。
五教はなぜ裏しかないのか、と神田君に聞かれて、返答に窮する。
なんで裏しかないのか。おぉそういえばちゃんと自分で考えたことがなかった。
だって裏しかないと教わってきたから・・・思考停止。
正面打ちの五教、相手が手を切り上げる、または切り下ろす前に制して取る。表も試しに何度もやってみる。
できなくはない、けど確かにやりにくい。???
そこで剣で五教の表・裏をやってみる。
五教の手の取り方で剣を取ると、裏は刃が外に向かい斜に切り下ろすことができるが、確かにこの剣の持ち方では表には振り下ろせない。
そういうことか。これが正しい理由かどうか確信はないが、またまた自分の無知と思考停止に恥じ入るばかりである。

それにしても、なるほど剣でやってみると、手技の何倍もの感覚で返される。
微細なずれや気持ち悪さといったものが、増幅されて顕れる。
剣・杖を振れば、普段の技の「あら」がも何倍にもなって顕れる、とは多田先生がよく仰る言葉だ。
イェレナの言う、「剣が教えてくれる」とはこのことだ。

というわけで再度一日遡って、水曜日の中津。

剣を振る手を、多田先生の四方投げの手の取り方で、
入り身→前を切る→回転→後ろを切る(表)
入り身転換→後ろを切る→回転→前を切る(裏)
左右の手を持ちかえてそれぞれ。

という手で、
合半身 四方投げ
剣の握り方としては合半身が分かりやすいかと思ったけど、相手が取り手を握っているため、今一やりにくそうなので取り手を変えて、

逆半身 四方投げ
そうなんですよねーそういうことだと思うんですよ、たぶん。

逆半身 入り身投げ
小手返し、一教、天地投げ上段、天地投げ下段

しかしすべては独りよがりであることもまた思い知る今日。
自分が面白いことと、人が面白いということは別の話だ。
全ての苦悩は合気道の神様からの贈り物。
まだまだだよ、という教えのほかない。