5/3は、18:00~中央スポーツセンター(島之内)でのお稽古を予定していましたが、北スポーツセンター(中津)の朝いちばんの枠が直前に取れました。
急な変更で済みませんが、連休中でもありますし、朝のすがすがしい時間にお稽古したいと思います。
5/3(祝・火) 9:00~11:30 北スポーツセンター(中津) 第二体育場です。
剣・杖を持ってる人は持参してください。
いのうえ
5/3は、18:00~中央スポーツセンター(島之内)でのお稽古を予定していましたが、北スポーツセンター(中津)の朝いちばんの枠が直前に取れました。
急な変更で済みませんが、連休中でもありますし、朝のすがすがしい時間にお稽古したいと思います。
5/3(祝・火) 9:00~11:30 北スポーツセンター(中津) 第二体育場です。
剣・杖を持ってる人は持参してください。
いのうえ
井上がヨーロッパに遠征中の10日間の間、3月に初段となった4人に、代稽古をしてもらうことになった。
内田先生に3周年のご報告と御礼のご挨拶をした際、
「代稽古を頼めるようになることが、道場として、最初のステージクリアだね」
と仰った。
代稽古すること、先生の代わりとして稽古を主宰し指導することが、どれだけ勉強になるか。
それは、私自身が身を持って経験してきたことである。
これをみんなにも是非、経験してもらわねばならない。
代稽古の稽古日誌を書くことを、今回の4人には宿題として課させてもらった。
4人がそれぞれに悩み、考え、単なる私の代わりというのを超えて、創意工夫して稽古を主宰したか、プレッシャーにもがきながらも、任された場を責任を持って成し遂げ、どれだけ成長したか。
本人たちの了承を得て、あえてノーカット、ノー編集で全文をアップします。
これを機に、今後も機会を設けたいと思う。
代稽古する助教の制度を、凱風館内田先生のやり方に習い、準じたいと思います。
みなさん、代稽古してくださってありがとうございます。
彼らを応援するべく稽古に参加してくれた、仲間思いな清道館メンバーにも感謝します。
もちろん、お付き合いで参加した門人はいないと思う。
なにより私自身、凱風館の他の助教の先輩、後輩のみなさんのお稽古に参加することは、毎回ものすごく勉強になる。
同じ師匠に習いながら、各人それぞれに全く違う受け取り方があり、出力が変わるのが面白い。
みなそれぞれに、日々研究をされているということがよく分かり、大きな刺激を受ける。
みんなもそうであるに違いないと思う。
代稽古は、指導する人も参加する人も、互いが学び合い、刺激し合えるよい場だと思う。
最後になりましたが、この場を借りて、私が不在の間、弟子たちの稽古にご参加くださった凱風館の皆さまに、心より御礼申し上げます。
審査のあとさき
森川祐子
去年の1月のことだから、もう1年以上前になるが、突然気付いた瞬間があって『稽古を重ねることによって、細胞レベルで分かることがあることに気付いた。だから、やっぱり稽古するしかない。(中略)何度も何度も稽古したら、もしかしたら原子レベルで分かることもあるかもしれない。今はへたくそだけど、もしかしたら“分かる”だけじゃなくて、“知らん間に勝手にできた”“動けた”と思えることもあるかもしれない。わくわくしてきた』と、この「みんなの部室」に書いた。書くだけではなく、ほぼ皆勤でお稽古に出たし、私なりに精一杯励んだつもりだった。そうして臨んだ去年3月の2級審査と9月の1級審査。“動けた”にはほど遠く、実はあまり気持ちのいいものではなかった。なんでかな? まだまだお稽古が足りへんのかな? 出稽古もせんとあかんのかな?
そんな私の葛藤をよそに、月日が流れ稽古数が足りて、先生からお許しが出て、3月の凱風館合宿で初段審査を受けることになった。ほんまに受けてええのですか? 膝の調子も芳しくなく、審査中に膝崩れが起きたらどうしよう・・と不安ばかりが募っていた。
でも、いつだったか定かではないけれど、初段審査を目指す中で、ふっと分かったことがある。3月の時も9月の時も「これだけお稽古してるんだから“動ける”ようになっているハズ」と思っていたな、と。全く驕った思い違いだった。それは、稽古の多少の話ではない。つまり稽古の「数」が足りないのに云々という話ではなく、そんなことは先に思うようなことではない、ということ。そんなふうに思うこと自体がすでに執着だった。“知らん間に勝手にできた”“動けた”なんて、あとで“ひょっとしたらあれがそうだったのかも知れない”と思って一人笑いがこみ上げてくるようなことに違いない。
それからは、ある種の諦観ーと言えばかっこ良すぎるけどーが生まれた。今の私はこれ。それ以上でも以下でもない。やっぱりダメだなあと思ったり、前よりはええんじゃないかい?と思ったり・・。決して「平常心で初段審査に臨んだ」なんてええかっこは言わない。十分ジタバタしたし、必死にもなった。それでも『だから、やっぱり稽古するしかない』は言い方を変えれば、『稽古したことしか出力できない』のであり、さらには『どのように稽古したのか?』が問われるということなのだと思ったから、体が動かなくても諦めがついた。だから、もっと稽古するしかないねん、稽古の仕方考えんとあかんねん、と思えるから。
もうひとつ初段審査を目指す中で気付いたことがある(ほんと、審査っていろいろ気付かされる)。
私はずっと「指に力が入り過ぎ!」「そんな力いらんよ!」と言われ続けている。決して好戦的、攻撃的な人間ではない(つもりだ)けれども、力を入れずにしっかり密着する、というのがどうも苦手で、ずっと悩んでいる。でも、はっと思うことがあった。38年間に及ぶ会社人間のとき、いつも外へ外へ出力し続けてきたな、と。自分の内に向かっていくことは文字通り内向的であって、あまり喜ばれることではなかった。
この気付きには、今受けている「認知運動療法」も影響している。先にも書いたように膝の具合が悪い私は同門の松本さんから認知運動療法を受けているのだが、この療法はまず、自分の体の各部位がどんな働きをしているのかということに私自身が耳を傾けるところから始まった。どうせお前には無理でしょ、と決めつけていた「左ひざ君」が黙っていた(黙らされていた)だけであり、実は他の筋肉や関節やらの助けを借りればもっと冗舌になり、生き生き働き出すのだ、と松本さんに教わって、私は“自分の”「左ひざ君」に目を向けた。そうして「ダメな奴」ではなく「やれることが一杯あるがんばっている奴」と思えるようになった。
「思い込み」という鎧の内に押し込められた「無口な、中身の自分」に目を向け耳を傾けたら、「これまで見えていた、聞こえていた(つまり認知していた)自分」とは違うものが「認知される」。「左ひざ君」だけでは頼りなくても、回りを巻き込むことによって力が倍増三倍増される。同様に、取りである自分だけではなく、受けの力を味方につけたら、大きな力の固まりとなってどこへでも「一緒に」(ここが大事なのではないかと思うのだが)飛んで行けるのではないか、とそんなことまで考えた。そして、つい入りすぎてしまう「自分の力を抜く」のではなく「相手の力の声を聞いてみよう」と視点を変えたら、いつか力を抜くこともできそうな気がする。まだ少しだけど。
さあ、「そんなこんな」な日々のなか、審査の日を迎え・・・そして、終わった。今、はっきり思う。審査なんて、ひとつの通過点にすぎない。でも、この通過点は「通って良し」と先生に言われたが最後、ここに至るまでの自分の、自分でも気付かなかった「無口な、中身の自分」をさらけ出さなくては通れないような、シビアな通過点なのだ。審査の日は、“この”ビール好きな私が早々に切り上げて布団に潜り込み泥のように眠る、ぐらい疲れ切っていた。
審査が終わっても、まだ何も終わっていないように感じていたのは、井上先生渡欧修行中に課せられた、私にとって初めての“代稽古”のせいであったことも確かだ。上に書いたような、審査前に感じたことの必然的な結果として、“代稽古”の主題はすんなり決まっていた。「受けを感じる“取り”・取りを感じる“受け”」。あとは先生から教わった百・千・万の言葉から、この主題を稽古しやすい言葉を選び出さなければならない。
3月31日石橋の道場にて18時から私の代稽古は始まった。
参加は、松本・佐藤・菱田・矢野・趙・本田・神田・柴田(敬称略)の8名。
・体操:ていねいな呼吸を心がけて。「緊張と弛緩」のとき「左足首から先のみ
緊張させて・・」というようにパーツ毎に分けて行った。これは先の凱風館合宿で経験して興味深かったから。
・呼吸法
・四方切り
・受け身、膝行(前後)途中で転換
・二人で向かい合って呼吸合わせ(受けは佐藤君に頼んだ):最初は合わせて、慣れたら陰陽で。3回相手を変えて行った。3回目はもっと離れて。
[逆半身片手]
ここで、今日のテーマは「受けを感じる“取り”・取りを感じる“受け”」と伝える。
・通り過ぎて一直線:接点を大切に。
・完全に通り過ぎて、そこにふわっと落とす:とにかく接点を大切に味わって。
:大きな球体。動きの中に巻き込む。
:入り身転換の足捌きをていねいに。
以下、全て90度の入り身転換から入る。そのときに二人で作った球体をこわさないようにしながら、その先の技に進むこと。
・上段に切って、裏に入って入り身投げ
:上段に切る前に、取り受け共に相手の腕の感触をよく味わうこと。
:前足の踏み込み。
・上段に切って、表に入って一教/表:同上。受けの脇下を気持ちよく伸ばす。
・上段に切って、裏に入って一教/裏:同上。
・下段に切って、裏に入って入り身投げ:ガツンはだめ。接点最後まで大切に。
・下段に切って、表に入って入り身投げ:同上。
・ふわっと手刀でパスして、四方投げ。
・全員で自由技:取り手は逆半身片手。できれば、今日やった技を混ぜて。
・全員で呼吸合わせ
ポイント
・「パーツごとの緊張と緩和」「陰陽の呼吸合わせ」「全員で自由技」のみっつは必ずしようと思っていた。
終わってから
テーマがちゃんと伝わったのかどうか、怖くて聞けなかった。趙さんが「二人でする呼吸合わせが面白かった」と言ってくれたっけ。「二人で作る世界」と連発していたら、なんだか昭和歌謡みたいだった。自由技でみんな楽しそうだったな。趙さんに「腕がらみもどき」が生まれたときは、みんなでやんやの声援だったな・・・と、ここでやっと一区切りついた「私の初段審査のあとさき」。
3月26日代稽古(岸本)
先日の3周年記念日の稽古と宴会の写真を、さもとさんがアップしてくれてます~
みんないい笑顔です、写真館を要チェーック!
石橋商店街のアーケードの屋根をたたく大雨。
石橋のクラスを始めて、六月で一年になる。
今日は8人。
このところようやく石橋も安定的に人が集まるようになった。
内田先生によると8という数字がキーワードらしい。
8人いれば稽古が成り立つ。
4人ずつの掛り稽古もできるし、二人ずつ組んでも4組。
少なすぎず多すぎず、石橋北会館の広さに丁度よい。
畳にして35畳ぐらい。
神戸女学院の岡田山ロッジの道場と、広さも、縦横のバランスが同じなので、先生の仰る意味が実感としてよくわかる。
雨の音と、会館の西側を流れる川の音に耳をすませて、安定打坐、稽古が始まる。
ここは本当に「気」の流れがいい。
大きな声を出さなくてもよく通る。
石橋での呼吸法は格別だ。
定番の足捌きは1番、2番A/B、3番Bまで
剣 中段に振る 足を出して切る/引いて切る
上丹田で回す 足を出して/引いて どちらも自在にできるように
合半身片手
裏に入る
下段/上段の入り身に入る脚の稽古
入り身投げ 下段/上段 転換
小手返し 下段
入り身投げ 上段 転換なし
表に入る
上段/下段の入り身表に入る脚の稽古
入り身投げ 下段 表に入り転換なし 足を引く/引かない
一教 上段
腕がらみ
上段 表に入る/裏に入る 手刀
四方投げ
角落とし 表 上段一教から
火曜日の凱風館の、米山君の稽古がおもしろかった。
「のる」稽古。四方八方から受けが取り囲んで、どんどんかかっていく。
多田先生も時々、この「のる」稽古をされる。
トランスに入る、無になる、三昧境に入る稽古だ。
相手に囚われていてはのることはできない。
また技の手順に囚われていてもできないので、初級の者には多少難度が高いかもしれないが、細かいことはまた別の機会に丁寧に稽古するとして、こういうときは気にせずどんどん「のる」感覚を養い、その楽しさを体感してほしい。
上級者もこういう稽古の時は、初級者の細かいところをいちいち止めて直すことはあえてせず、間違ってもよいからできるだけ止まらず何かやる、動けることに配慮して指導してほしいと思う。
五方向の転換
また、ここでも大事なのが、最近のテーマであるところの、「ブラックホールに吸い込まれる」。
この喩えは甲野先生の教えでもあるが、私自身も以前に使ったことがある。
「身体を道具的に使ってはいけない。身体を道具的に使うと、腕や手を動かすことを目的としてしまう。手や腕と言った目に見えるものを動かそうすると、その部分だけを動かそうとする、この時体幹は使えない。目的を身体の外に、見えないものに置く。見えないことをやろうとするとき、人は無意識に全身を動員する。もっとも合理的に無意識に全身を動員して、結果強い力が通る。その見えない目的の遂行途中に、たまたまタカミー(受け)の手があるだけ」
内田先生の朝稽古で仰ったことをまとめるとこんな感じである。
内田先生も甲野先生も同じことを言っている。
この、「自分をだます」ことに、どれぐらい本気でリアリティをもって、そこに自分を投じられるか。
その「演技力」にかかっている。
気の流れという見えない大きな渦が、手の先に開いたブラックホールに吸い込まれる、それに受けと一緒に巻き込まれていく。
どれぐらい大きく強い渦を作ってどれぐらい本気で吸い込まれるか、演技力と想像力がものをいう。
合半身方手取り
「入り身に入る」ところまでを繰り返す運動、のる。自分の場を作り主宰する。
入り身投げ 四方から掛り稽古
小手返し 四方から掛り稽古
「四方投げ」表は回転、裏は転換回転までを繰り返す運動
四方投げ 四方から掛り稽古
呼吸投げ 腰だけを回転して手を上から、歩み足を解放する
一教の、固める前までを繰り返す運動
一教
入り身投げの返し技で入り身投げ 裏に入った相手が転換したところで相手の裏に抜ける
入り身投げの返し技で一教と三教 同じく
天秤投げ
5/4(水)は、日中、標題の稽古がありますので、みなで一緒に出稽古に行きましょう。
終了後、北スポーツセンターの稽古に移動します。
日時:5月4日(水・祝) 12:30~16:30
場所:守口市民体育館 武道室
内容:前半は体術(多様な呼吸投げ特集)、後半は杖稽古の予定です。
参加費:1500円
守口市民体育館は、京阪守口市駅の駅前、徒歩2分ぐらいで、駅を東側に出たら目の前に見えています。
現地集合でお願いします。
剣杖持参のこと。
参加予定の方は、森川事務長までお知らせお願いしますね。
井上