4/20(水) 中津

火曜日の凱風館の、米山君の稽古がおもしろかった。
「のる」稽古。四方八方から受けが取り囲んで、どんどんかかっていく。
多田先生も時々、この「のる」稽古をされる。
トランスに入る、無になる、三昧境に入る稽古だ。
相手に囚われていてはのることはできない。
また技の手順に囚われていてもできないので、初級の者には多少難度が高いかもしれないが、細かいことはまた別の機会に丁寧に稽古するとして、こういうときは気にせずどんどん「のる」感覚を養い、その楽しさを体感してほしい。
上級者もこういう稽古の時は、初級者の細かいところをいちいち止めて直すことはあえてせず、間違ってもよいからできるだけ止まらず何かやる、動けることに配慮して指導してほしいと思う。

五方向の転換
また、ここでも大事なのが、最近のテーマであるところの、「ブラックホールに吸い込まれる」。
この喩えは甲野先生の教えでもあるが、私自身も以前に使ったことがある。
「身体を道具的に使ってはいけない。身体を道具的に使うと、腕や手を動かすことを目的としてしまう。手や腕と言った目に見えるものを動かそうすると、その部分だけを動かそうとする、この時体幹は使えない。目的を身体の外に、見えないものに置く。見えないことをやろうとするとき、人は無意識に全身を動員する。もっとも合理的に無意識に全身を動員して、結果強い力が通る。その見えない目的の遂行途中に、たまたまタカミー(受け)の手があるだけ」 
内田先生の朝稽古で仰ったことをまとめるとこんな感じである。
内田先生も甲野先生も同じことを言っている。

この、「自分をだます」ことに、どれぐらい本気でリアリティをもって、そこに自分を投じられるか。
その「演技力」にかかっている。
気の流れという見えない大きな渦が、手の先に開いたブラックホールに吸い込まれる、それに受けと一緒に巻き込まれていく。
どれぐらい大きく強い渦を作ってどれぐらい本気で吸い込まれるか、演技力と想像力がものをいう。

合半身方手取り
「入り身に入る」ところまでを繰り返す運動、のる。自分の場を作り主宰する。
入り身投げ 四方から掛り稽古
小手返し 四方から掛り稽古
「四方投げ」表は回転、裏は転換回転までを繰り返す運動
四方投げ 四方から掛り稽古
呼吸投げ 腰だけを回転して手を上から、歩み足を解放する
一教の、固める前までを繰り返す運動
一教

入り身投げの返し技で入り身投げ 裏に入った相手が転換したところで相手の裏に抜ける
入り身投げの返し技で一教と三教 同じく

天秤投げ