2016/4/30・5/1 広島

今年もまた、多田先生の広島指導者講習会に行ってきた。
清道館から6名、宏心会、凱風館、芦屋合気会と合わせてなんと56名、過去最多の参加人数となった。

「指導者講習会」と銘打たれているが、初心者も参加できる。
というより、多田塾以外の道場しかない広島で、多田先生を知らない人たちも多数集まるこの講習会では毎年、多田塾合宿や本部の研修に比べて多田先生はより丁寧に、初めての人たちに向けて噛み砕いた説明をなさるのが通例だった。
が、今年は少し違ったように感じる。

まず、体術の技の内容的な難易度が、例年よりずいぶん高かったように思う。
もちろん、基本的な技のご説明を丁寧にしてくださる場面もあったが、一回につき、4つから7つもの展開技をさらさらとやって示されて、「今のわかった?はい、どうぞ」、といった具合である。
大阪研究会の九門さんでさえ私に、「最近の多田先生はこんな感じですか?」とお聞きになったぐらいだ。

いろいろなお話もいつにも増して面白かった。
イタリアや多田塾でいつも紹介される、私にとってはなじみのあるお話、何度も聞いたエピソードについても、その背景や詳細、今までは話されたことのなかった経緯まで付されていて、そこまでは始めて聞いた、というものがいくつもあった。
書くとまずいかも?と思われるような、「ここだけの笑える話」がいくつもあった。
ほんとうに、多田先生ってチャーミングな人だ。

とにかく、稽古そのものも、お話も、今回の広島は本当に濃かったと思う。

たくさんのお話の中で、特に私の心に特に引っかかったことを挙げると、
「どんな専門家でも、呼吸法や瞑想・禅といった、命の力を高めることを必ずやる」
「みんなお山の大将になりたいから、道場を開く人間が多い」
「(医者や薬にばかり頼るのではなく)自分を自分で癒す、その力を養うことが重要」
「専門家ほど執着する」
「普段の生活は不摂生をしておいて、合気道の稽古で健康になろうと言うのは本末転倒」

とくに最後のは、私に向かって言っておられるに違いない。

酒量を減らそう。
心底そう思った帰りの新幹線で、やっぱり缶ビールを飲んでしまった。
とほほ。
だって広島のお好み焼きは美味しいし、稽古後のビールほど格別なものはない。
よし、仕方ない。
多田先生のように生きるのは無理でも、これからは、私なりの「隙のない生活」を研究していこう。
(先生、すみません)

と決めたので、とりあえず今日もご機嫌に、ごくごく生ビールを飲むのイノウエであります。