みなさん、お久しぶりです。井上です。
門人のみなさんやご家族に感染等があった例は幸い耳にはしていませんが、みなさんお元気でしょうか。
自粛期間中はそれぞれに大変な状況を過ごされ、感じたことの多い二か月だったと思います。
5月には、ZOOM稽古という初めての試みにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
そんなテレビ電話のようなもので稽古なんて、たいしたことはできないだろうけど何もしないよりまし、ぐらいの気持ちで、最初は抵抗がありつつのスタートでしたが、やってみると意外にも毎回たくさんの気付きがあり、あれもやってみよう、これもできるという、道場とはまた違った面白さがあり、私自身にとってまたとない貴重な経験となりました。遠方からの参加も、ZOOMならではでしたね。
何より、我々が稽古してきた合気道は、呼吸法を始めとして一人でできることがたくさんあって、それをZOOMなるネット回線を通じてみんなで共有でき、空間を介しながらも身体的に繋がっている、という実感は、通常の道場での稽古では得難い感覚でした。この経験は私にとって、これから大きく変わるであろうコロナ後の世界を生きていくための、とても大事なテーマに繋がっているという確信があり、同時に今後の合気道にも少なからず影響していくだろうと思います。
さて、緊急事態宣言が解除され、6月から各地のスポーツセンターが再開されるようです。
我々も長い冬眠から起き出して、合気道を始めたいと思います。
解除された途端に各地で第二波的なクラスターが起きていることもあり、いきなり稽古を元のペースと稽古内容に戻すには、まだ時期尚早と考えますので、しばらくは稽古数を減らして、少しずつ試験的に試してみたいと思います。私も含めて、長く体を動かしていない人も多いと思うので、徐々に体を慣らすリハビリ期間も必要でしょう。
すでにアップしていた6月度の稽古予定をを大幅に変更しましたので、各自で確認してください。
再開初回は6月5日金曜日の桃谷です。6月は桃谷、石橋、土曜日の北スポでそれぞれ1回、日曜日の西スポ2回の、計5回とします。謝金は3月に引き続き、1回ごとに1500円とし、4回目(6000円)以降は月末まで無料とします。
稽古数を減らし、一回の稽古時間も短めにして、稽古内容としては接触ができるだけ少ないものを工夫します。
稽古中のマスク着用は自由としますが、逆に熱中症の恐れがあると言われていますので注意してください。
凱風館ではすでに試験的に稽古がスタートしていますが、やはり暑くてとてもマスクを着けては稽古できません。
稽古前後の手洗いは当然のこと、道場に消毒液を常備し、稽古中にも手指と前腕をしょっちゅう消毒する、こまめに水を取るよう促し、休憩時間を設けます。大きな声は出さない、更衣室での会話は最小限にする、などを徹底します。稽古や体調に少しでも不安がある人は躊躇なく参加を見合わせてください。
3月以降延期になっている昇段診査については、凱風館の方針がまだ出ていませんので、引き続き保留とします。
そのほか詳しくはまた森川さんからお知らせがあると思います。
では、まだしばらくは完全復帰とはいきませんけど、みなさんと道場で元気に会えるのを楽しみにしています。
井上清恵