カテゴリー別アーカイブ: 稽古予定

5/26木 石橋

日にちが少し経つと、稽古で何をやったか思いだせない。
ちょっと昔ならこんなこと絶対覚えてたのに、というようなささいなことも段々覚えられなくなってきた。
とほほ。情けないことである。

石橋ではたぶん、逆半身片手だった。
その次の金曜日は、諸手取りだったはず。
受けに呼んだK君に、もっと偉そうに取りに来いと言った覚えが。
そうだ。逆半身片手、入り身転換からのだ!
思いだしてきた。(全然違ってたりして!)

回転、転換、入り身回転、入り身転換、入り身転換90度

入り身転換の脚の稽古で、後ろ脚に体重を乗せる、をもっと徹底して稽古すればよかった。
この、入り身転換して後ろ脚に体重を乗せて身体は前に、前足を自由に、というのがみんなほんとに苦手だ。
こんどは忘れずにやらなくちゃ。

呼吸投げ一番
入り身転換から
入り身投げ
小手返し
四方投げ
一教
天秤投げ(じゃなかったような・・・う、思い出せん。誰か覚えてたら教えてください)

石橋のこの場所は、何度も書いているがほんとに「気」がよい。
部屋は狭いし天井は低い。
畳じゃなくてマットなので、敷くのも大変だしよく動く。
それでもあまり気にならない。
日が高くなる今からの季節は、稽古が始まる時間にちょうど、川向うに夕陽が落ちるのが、西全面に開いた窓から見える。
それで、正面を西にしている。稽古の初め、沈む太陽に向かって一礼をするのだ。
窓を開けると、川の流れる音がする。
雨の音と川の音、夏や秋には虫の声が入り混じってオーケストラのようになる。
この日も気持ちのいい稽古だった。(ことだけは覚えている)
この場所を見つけてくれた菱田君に感謝!

5/15 阿波座

清道館では今まで大学生が最年少だったが、その記録が一気に更新されて、昨日、中学生の女の子が入門した。

凱風館でもそうだが、繊細な硝子細工のような体躯を持つ人が一人でも場に入ると、さーっとみんなの感度が変わる。
壊さないように傷つけないように、こちらも感覚を細かく割って、相手の柔らかくて壊れそうな体感を追うことに細心の注意を向けるようになる。
このとき力や身体の大きさや強さ、筋力といったものは使えず、むしろ邪魔になる。
この時点ですでに「柔らかくて繊細な相手」に「場を主宰されて」しまう。
繊細で柔らかい方が優位、なのだ。

このようにして、体感は同期する。
こちらが繊細で柔らかいと、相手もそうなる。
こちらががっつりだと必ず相手もがっつりになる。

相手が繊細で壊れやすいと、こちらも身体を細かく割り、感覚を鋭敏にして相手の体感を繊細に追う。
これを、身体が大きく強い相手、力で拮抗しようとする相手にも、同じようにやる。
この時に追うのは相手の強さではない、相手の力感やを確認して追うのではない。
強くて大きくてがっつりした相手をこそ「繊細で壊れやすい」ものとして、そういうものとして、追う。
うまく言葉にできなくて申し訳ない。
二次元の時系列である言葉には還元できない感覚のほうが殆どなので、仕方ないのである。

受け身の稽古
<両手取り>
天地投げの地の手
天地投げの天の手
天地投げ
足捌き、回転、転換、入り身転換180度/90度、入り身回転
四方投げの手捌き
四方投げ
入り身投げの入り身
入り身投げ裏
入り身投げ表
一教 入り身転換/二本引き

土曜日の守さんの講習会。
合気道では投げ技などで、後ろ脚のかかとを畳に付ける。
私も門人にしつこくかかとを付けろという。
その理由については、力がすっぽぬけるから、とか力が通らないから、などと説明するも、感覚的なものしか自分にはなく、いまいち明確な確信がなかった。
しかし守さんの昨日のテーマはその重要性を裏付け、さらに目から鱗が落ちるものだった。
さっそくできることから稽古で試してみる。
まずは呼吸合わせの後ろかかと重心。
実は私自身は以前からずっとそうやっていたのだが、確信を得たのでみんなにもやってもらう。
後ろに重心をかけて前足を仮足にして自由に、という動きがなぜかみんな苦手だが、これで克服してくれるかもしれない。
また入り身投げの重心はどうしても母子丘側にかかる、これを自身で修正してみる。
佐藤君のようなしっかり重量感の相手を投げた時のバランスが明らかに変わった気がする。
四方投げの重心は前脚にかけるが、前傾してしまうと後ろの重心が浮いてしまうので、これは今後要検証だ。
守さんの教えは毎回毎回が新しくてしかもすごい。自分の合気道にとって実に有益で多大なヒントをくださる。ありがたいことだ。

そして今日は甲野先生。
今日も宝箱がひっくりかえされるに違いない。
この方たちはいったいどうなっているんだろう。

5/11中津,5/12石橋,5/13阿波座

5/11中津
足捌き 1,2A,4 回転、転換、入り身転換、入り身回転、転換回転
受け身 後ろ受け身、前受け身、
剣 中段(脚を出す・引く)、前後切り中段・下段、回す(脚を出す・引く)
<肩取り>
入り身転換で脚を捌く 手の内で気の風船、
四方投げ
下段から入り身投げ

5/12石橋
足捌き1、2A、4、歩み足、回転、転換、
<逆半身片手取り>
呼吸投げ 手の軸回転
(歩み足からの)
入り身投げ 
小手返し
表に入って下段に切る 入り身投げ
表に入って上段に切る 一教
四方投げ

5/13阿波座
足捌き4、5、6、7、回転、転換、入り身、入り身転換、転換回転、入り身回転
受け身 前受け身、後ろ回転受け身
剣 中段(脚を出す・引く)、前後切り中段・下段、回す(脚を出す・引く)
6種の転換 テーマ「鯉の滝登り」
<諸手取り ~転換から>
転換の稽古
下段・上段に切って入り身投げ
下段裏に入って小手返し
下段表に入って小手返し
四方投げ
一教
二教
内回転三教

5/7土 中津

広島復習稽古の続き。

足捌き1、2、4番
太刀を振る
諸手で4方向転換

<太刀取り>

左右への足捌き

入り身投げ
一教 取り手7種の確認、
一教 表・裏
四方投げ 脚を切って入る、表・裏

ここで時間一杯。
初心者には難しかったと思うが、初心のうちから剣も杖もどんどん振って、武器に慣れてほしいと思う。

剣・杖は道具ではない。人差し指が切っ先、杖先と同化して、身体の一部、長い腕のようなものにならなければいけない。
そうなるには理屈抜きでとにかくたくさん振って、自分の身体と同じように日々気を通す。
道具や武器と身体を一体化させることの重要性について、広島で多田先生が話されたのは、大戦時、戦艦を指揮する艦長は、何百メートルもある戦艦の船先から船尾までと自分の身体が一体化してなければ、戦闘機の攻撃をかわすことなど不可能だったという話。
また茶道などで、大事な道具をしまいこんでいては、いつまでたっても道具に使われる。
高級な茶碗ほど毎日の稽古で使うことで道具が身体と同化し、初めて恐れず使えるようになる、という話。
私は前に茶道を少しやっていて、この話には深く頷いた。

太刀取りは実に技数が多い。
どんどん稽古しなければと思う。

5/5木 阿波座 広島復習稽古会

この日、前々日に石橋北会館がGWで休館とわかり、急遽、西で、朝から空いている枠を押えての稽古となった。
GWぐらいは休みにしてもよかったのだけど、どうしても多田先生の広島の講習会の復習をしたかったので、強引ながら来ることができる人だけでもと、メールを回してもらったのだが、思ったより人が集まってくれて、嬉しかった。
みんな、広島の余韻に浸っているうちに、多田先生の言葉と体感を身体が忘れないうちに稽古したい、という思いは同じ。
急な変更にもかかわらず、広島に行けなかった人も含め大勢来てくれたので、できるかぎり広島での稽古内容をそのまま伝えたいと思い、私の覚えている範囲ではあるが、忠実に順を追ってやってみることにした。

広島の講習会はいつものように呼吸法から始まった。
<前半>
・呼吸法
・足捌き(広島ではやらなかったが、早稲田・気錬会の一回生が秋までに1~14番までを徹底して稽古することによりその後どれだけ楽になるかという、足捌きの重要性についてのお話があったので)
・剣 中段/下段、上丹田で回す、前後切り、四方切りの剣、突きを入れて四方切りの剣(広島では突きバージョンのみ)
・諸手(片手取り両手持ち) 呼吸投げ自由技(ローマでも広島でも、いきなりこれから始まった)
・両手取4種 天地投げ2種(上段/歩み足から手を間に入れる)・呼吸投げ(歩み足・腰を落として相手を二つに折る)
・両手取り十字がらみ(約)8種 一教ニ本引きから、一教入り身転換から手前の手ををとる、向こうの手をとる、裏に入り巻きつける、外回転投げから、表に入り上段(当て身)、先を外して奥の手を下から取る、先を外して奥の手を上から取る、(もっとあったかも・・・)
<後半>
広島の初日の後半は横面打から始まった。
横面打四方投の剣は広島では二日目の午後にやったのだが、その理合いの関連性を理解するため、剣からやってみる。
・横面打四方投の剣 徒手(エアー)で、一・二・三番の脚と理合いを確認
・横面打四方投の剣12種 一番表右・左、同裏、二番表右・左、同裏、三番表右・左、同裏 
・横面打四方投げ3種 三種の脚で入り身投げ 相手の脚が前の小指に重心がかかり一本足になる 足幅を拡げ腰を落として下段まで切る
・横面打小手返し3種 一番の脚から下段/上段に切り裏に入る、下段に切り表に入る 腰の回転を使う (腰の回転の重要性を説明された)
・横面打一教3種 三種の脚で裏表 (二教、三教は時間の都合でカット)
・太刀取り入り身投げ2種 表に入る、裏に入る 柄頭を立てる
・太刀取り一教、入り方取り方7種の稽古 表3種(右手で柄、上から二教と柄、上から柄と峰)、裏3種(左手で柄、右手で柄・へその向き、同・転換)、下から両手で制す

時間切れでこの日はここまで。
これで初日の7割くらいか。
続きはまた。

2016/4/30・5/1 広島

今年もまた、多田先生の広島指導者講習会に行ってきた。
清道館から6名、宏心会、凱風館、芦屋合気会と合わせてなんと56名、過去最多の参加人数となった。

「指導者講習会」と銘打たれているが、初心者も参加できる。
というより、多田塾以外の道場しかない広島で、多田先生を知らない人たちも多数集まるこの講習会では毎年、多田塾合宿や本部の研修に比べて多田先生はより丁寧に、初めての人たちに向けて噛み砕いた説明をなさるのが通例だった。
が、今年は少し違ったように感じる。

まず、体術の技の内容的な難易度が、例年よりずいぶん高かったように思う。
もちろん、基本的な技のご説明を丁寧にしてくださる場面もあったが、一回につき、4つから7つもの展開技をさらさらとやって示されて、「今のわかった?はい、どうぞ」、といった具合である。
大阪研究会の九門さんでさえ私に、「最近の多田先生はこんな感じですか?」とお聞きになったぐらいだ。

いろいろなお話もいつにも増して面白かった。
イタリアや多田塾でいつも紹介される、私にとってはなじみのあるお話、何度も聞いたエピソードについても、その背景や詳細、今までは話されたことのなかった経緯まで付されていて、そこまでは始めて聞いた、というものがいくつもあった。
書くとまずいかも?と思われるような、「ここだけの笑える話」がいくつもあった。
ほんとうに、多田先生ってチャーミングな人だ。

とにかく、稽古そのものも、お話も、今回の広島は本当に濃かったと思う。

たくさんのお話の中で、特に私の心に特に引っかかったことを挙げると、
「どんな専門家でも、呼吸法や瞑想・禅といった、命の力を高めることを必ずやる」
「みんなお山の大将になりたいから、道場を開く人間が多い」
「(医者や薬にばかり頼るのではなく)自分を自分で癒す、その力を養うことが重要」
「専門家ほど執着する」
「普段の生活は不摂生をしておいて、合気道の稽古で健康になろうと言うのは本末転倒」

とくに最後のは、私に向かって言っておられるに違いない。

酒量を減らそう。
心底そう思った帰りの新幹線で、やっぱり缶ビールを飲んでしまった。
とほほ。
だって広島のお好み焼きは美味しいし、稽古後のビールほど格別なものはない。
よし、仕方ない。
多田先生のように生きるのは無理でも、これからは、私なりの「隙のない生活」を研究していこう。
(先生、すみません)

と決めたので、とりあえず今日もご機嫌に、ごくごく生ビールを飲むのイノウエであります。

三年がたちました

清道館を始めてから、3年がたちました。
3年前の4月4日、道場開きの日には、40人もの凱風館の方々が集まってくださいました。
みなさん、ありがとうございました。
おかげさまで本日まで3年、続けることができました。
この場を借りまして、立ち上げ当初より変わらず応援してくださるみなさまに、心より御礼申し上げます。

 

無我夢中、あっという間の3年であった。
当然、簡単ではなかった。
正直、辛い時期もあったが、とにかく続けることができた。

石の上にも三年という。

3年前は、何をどう教えていいのか、右も左もわからない手探り状態。
毎回、稽古の計画をシミュレーションしてから稽古場に行かないと、不安でしかたなかった。
私の不安は、きっと門人や、手伝いに来てくれた凱風館の人たちにも伝わっていたに違いない。

今でももちろん、不安がないわけではない。
稽古前には下準備として今日は何をしようか、ある程度考える。
が、この「ある程度」というのが「みそ」だということが、だんだんわかってきた。
「ある程度」考えておいて、あとは思い切って現場の自分に任せる。
がちがちに計画してからより、出たとこ勝負の方が面白いことが起こる。
内田先生もその日その場で思いつくことをやるほうが面白いと仰っていたが、
その日来ているメンバーの顔を見て、予定していたことはだいたい変わる。
初心者の比率にもよるが、それだけではない。
私と、その日畳の上にいる人たちで作る「場」は一期一会。
その日その時生成される「場」が私を動かす、とでもいおうか。

稽古が始まって、体操して呼吸法をして、心身に気が通り始めると、頭もまわり始めるのか、ふと思いつく。
時には、ぽんぽん思いつくこともある。
この、その場で思いつく「ぽん」に時々「ヒット」が出る。そういう日の稽古は自分でも面白かったと思える。
「技はその都度作られる」、とは多田先生が仰ることだが、そんなことは三年前の自分にはなかった。

この3月の合宿での清道館の初段審査の総評を、宴会の席で皆と一緒に、内田先生にお尋ねした。
先生は清道館のみんなを前に
「清恵さんは君たちのおかげで合気道が上手くなった。僕の弟子の井上清恵さんを育ててくれてありがとう。」
と仰った。びっくりした。
つくづく思う、内田先生の弟子でよかったと。

先生の仰る通り。
もし私が3年前より少しでも上手くなっているとしたら、それは私のところに入門し、指導をさせてくれた門人たちのおかげである。
教える、という立場ではあるが、実は私の方が教えてもらい、育ててもらっていたのだ。

前も書いたが、教えると上手くなるよと内田先生に言われて、ただ自分が上手くなりたくて清道館を始めた。
3年たった今はちょっと違う。
今は、どうして合気道をやっているんですかと問われたら、みんなと一緒に上手くなっていきたいからだと答える。
私の成長なくして彼らの成長はないし、彼らの成長なくして私の成長もないのだ。

とはいえ、それはあくまでも稽古の結果。
面白いと思って稽古を続けていけば、石の上にも3年。
とにかく稽古を面白がって続けていれば、おのずと身体は変わっていくはず。

楽しくなくては意味がない。
この間までできなかったことが今日少しでもできれば、稽古は楽しい。
三歩進んで二歩下がる。
それぞれのペースでよい。

合気道はひとりではできない。ひとりで上手くなっても仕方がない。
みんなで合気道が上手くなって、みんなで稽古が楽しくなる。
清道館がそういう場所になってほしいと思う。

3年たって、ひとり、またひとりと合気道にはまる人が増えてきて、清道館は少しずつそういう場所になりつつあると感じている。
そしてそれは、内田先生はじめ、清道館を応援して下さる方々のおかげである。
凱風館で、多田塾で、共に稽古してくれる、厳しくも暖かい先輩や後輩のみなさんのおかげである。
清道館を5年、10年と繋いでいくことでみなさんに報いていければと思う。