カテゴリー別アーカイブ: 稽古日誌

行ってきます

みなさん、こんにちは。井上です。

毎年7月の1ケ月間、井上はヨーロッパに合気道武者修行に出かけます。
よりまして、今年も7月一杯は井上は不在となりますので、申し訳ありませんが、7月のお稽古は担当者による代稽古、または自主稽古となります。
(なお数か所変更になってますので、再度ご確認ください)

今年は1か月をかけて、イタリア、オランダ、フランス、セルビアを巡ります。
イタリア、フランスでは多田先生の気の錬磨と合気道の稽古、オランダやセルビアでは、マエストロ・ズッコ他、ヨーロッパ各地の合気道家と技を交えて研鑽を積んで参りたいと思います。
日本の武道なのになぜヨーロッパ?と思う方もいるでしょうが、多田先生は1964年にかの地に渡られ、合気道を広めてこられました。ことにイタリアには長くおられ、苦労されてイタリア合気会を立ち上げられたという経緯もあり、50年来の、多田先生を愛してやまない熱心なお弟子さんたちが向こうにはたくさんいらっしゃいます。毎年、行くたびにヨーロッパの合気道家たちの稽古熱心さ、合気道への愛情と造詣の深さに刺激を受けますし、合気道の世界の広さに驚きます。
一か月間、向こうでで得たすべてを持ち帰って、清道館のみなさんに伝え分かち合う、その責任を背に、修行三昧の覚悟で行ってきます。

留守中、みなさんには、また代稽古を担当していただく方々には、多大なご不便とご迷惑をかけ申し訳ありませんが、私が不在でも、合気道を愛する稽古熱心な皆さんは(!)きっと協力しあって稽古を続け、1か月後には互いに大きく成長した姿で再会できると信じています。鬼の居ぬ間に(笑)、和気あいあいと仲良く楽しく稽古してくださることでしょう!

では8月にまた会いましょう。
行ってきます!
井上清恵

5/26木 石橋

日にちが少し経つと、稽古で何をやったか思いだせない。
ちょっと昔ならこんなこと絶対覚えてたのに、というようなささいなことも段々覚えられなくなってきた。
とほほ。情けないことである。

石橋ではたぶん、逆半身片手だった。
その次の金曜日は、諸手取りだったはず。
受けに呼んだK君に、もっと偉そうに取りに来いと言った覚えが。
そうだ。逆半身片手、入り身転換からのだ!
思いだしてきた。(全然違ってたりして!)

回転、転換、入り身回転、入り身転換、入り身転換90度

入り身転換の脚の稽古で、後ろ脚に体重を乗せる、をもっと徹底して稽古すればよかった。
この、入り身転換して後ろ脚に体重を乗せて身体は前に、前足を自由に、というのがみんなほんとに苦手だ。
こんどは忘れずにやらなくちゃ。

呼吸投げ一番
入り身転換から
入り身投げ
小手返し
四方投げ
一教
天秤投げ(じゃなかったような・・・う、思い出せん。誰か覚えてたら教えてください)

石橋のこの場所は、何度も書いているがほんとに「気」がよい。
部屋は狭いし天井は低い。
畳じゃなくてマットなので、敷くのも大変だしよく動く。
それでもあまり気にならない。
日が高くなる今からの季節は、稽古が始まる時間にちょうど、川向うに夕陽が落ちるのが、西全面に開いた窓から見える。
それで、正面を西にしている。稽古の初め、沈む太陽に向かって一礼をするのだ。
窓を開けると、川の流れる音がする。
雨の音と川の音、夏や秋には虫の声が入り混じってオーケストラのようになる。
この日も気持ちのいい稽古だった。(ことだけは覚えている)
この場所を見つけてくれた菱田君に感謝!

岡田君里帰りの巻 5/21土

東京から岡田君が2日間、清道館に「里帰り」。
彼はもともと神奈川の出身で、清道館で合気道を始めた。
出身地に転勤で戻ることになり、今は月窓寺や青楓会で稽古を続けている。
その岡田君が、週末、清道館に稽古しに、東京からやってくる。
我々にとっては「里帰り」なんである。
初段に昇段した岡田君に、お免状と黒帯を、私の手で直接渡すことができた。
青楓会の東沢さんにその役目をお願いしないといけないと思っていたところ、本人が来ると言う。
師匠の気持ちがわかる奴だ。うんうん。

というわけで、土曜日の中津。
久しぶりに岡田君と稽古したい!というメンバーが、いつもよりたくさん集まった。

日中の凱風館の内田先生の稽古は肩取りだった。
稽古中、スパークするものがあった。
それは、自分ひとりで思いついたわけではなく、このところ続いた、守さんや甲野先生の講習会で教わった理合やアイデアと、自分がなんとなく考えていたことがぱーっと繋がった、という感じ。
守さんも甲野先生も、講習会で教えて下さるのはどれもすごい技や理合なのだが、もちろん合気道ではない。
合気道にも通じそうなアイデアが毎回繰り出されるが、全てがすぐに使えるとは限らない。
たぶん、私に限らず合気道の人たちはみなそうだと思うが、合気道を通して咀嚼し直して初めて、そのアイデアや理合が「わかる」。
めんどうだけど、仕方ない。
内田先生の稽古中、そういったものがいくつか、パチパチっと繋がった。

さっそくその後の清道館で、内田先生の稽古の復習を兼ねて、それらを肩取りで試してみる。
こんなふうに、内田先生の稽古で「これってこうじゃないかな?」と思いついたことを、すぐ後、自分の稽古でみんなを動員して試すことができるなんて、本当にありがたいことだ。ご協力ありがとう!と言いたい。

肩取りの足捌き 入り身転換で内側に捌く
肩取り入り身投げ 内側に捌く→下段に切る→裏に入る→転換→投げる
甲野先生の不思議な入り身投げ、守さんの「かかと重心」と、ここのところずっとやってきた多接点少圧力、腰の回転&体軸の移動。
これらが全部、今のテーマ「一本足」に繋がった。

相手の左右のバランスを崩して一本足になった瞬間に仕事する。
相手をどう一本足に導くか。当然、小手返しも、一教も、四方投げもたぶん同じ。

入り身投げでは、相手の顔を横または上に向けて二の腕につける。
これも難しいことに、一本足にしてやろうとか、顔を横にむけてやろうとか、バランスを崩してやろう、などと意図的にやってもできない。
いかに、動きの中で、気の流れに巻き込まれる中で、自然に圧なくやるか。

そのために使う様々なメタファー、例えば、「向こうにブラックホールが空いていてわーっと吸い込まれる」とか、多田先生の「アイスクリームをスプーンですくう」といった、喩え、物語の中に、いかに自分を騙して投じることができるか。
甲野先生いわく、その演技力、芝居力がものをいう。
そうだ、メタファーを提示できないと、自分の身体も「騙せない」し、みんなにも伝わらない。

内田先生の二部の稽古が正面打ち小手返しの返し技だったので、インスパイアされて、後半は返し技をやってみる。
今日は土曜日だし。

肩取り一教からの返し技で一教 返し技をする時の足踏みの変化が要
肩取り入り身投げからの返し技で
 裏へ入って小手返し
 上段で入り身投げ(下段でも可)

稽古の後は岡田君を囲んで、いつもの「いこい」で「おかえり~!」の乾杯。
今日も少し飲み過ぎたようだ。

5/15 阿波座

清道館では今まで大学生が最年少だったが、その記録が一気に更新されて、昨日、中学生の女の子が入門した。

凱風館でもそうだが、繊細な硝子細工のような体躯を持つ人が一人でも場に入ると、さーっとみんなの感度が変わる。
壊さないように傷つけないように、こちらも感覚を細かく割って、相手の柔らかくて壊れそうな体感を追うことに細心の注意を向けるようになる。
このとき力や身体の大きさや強さ、筋力といったものは使えず、むしろ邪魔になる。
この時点ですでに「柔らかくて繊細な相手」に「場を主宰されて」しまう。
繊細で柔らかい方が優位、なのだ。

このようにして、体感は同期する。
こちらが繊細で柔らかいと、相手もそうなる。
こちらががっつりだと必ず相手もがっつりになる。

相手が繊細で壊れやすいと、こちらも身体を細かく割り、感覚を鋭敏にして相手の体感を繊細に追う。
これを、身体が大きく強い相手、力で拮抗しようとする相手にも、同じようにやる。
この時に追うのは相手の強さではない、相手の力感やを確認して追うのではない。
強くて大きくてがっつりした相手をこそ「繊細で壊れやすい」ものとして、そういうものとして、追う。
うまく言葉にできなくて申し訳ない。
二次元の時系列である言葉には還元できない感覚のほうが殆どなので、仕方ないのである。

受け身の稽古
<両手取り>
天地投げの地の手
天地投げの天の手
天地投げ
足捌き、回転、転換、入り身転換180度/90度、入り身回転
四方投げの手捌き
四方投げ
入り身投げの入り身
入り身投げ裏
入り身投げ表
一教 入り身転換/二本引き

土曜日の守さんの講習会。
合気道では投げ技などで、後ろ脚のかかとを畳に付ける。
私も門人にしつこくかかとを付けろという。
その理由については、力がすっぽぬけるから、とか力が通らないから、などと説明するも、感覚的なものしか自分にはなく、いまいち明確な確信がなかった。
しかし守さんの昨日のテーマはその重要性を裏付け、さらに目から鱗が落ちるものだった。
さっそくできることから稽古で試してみる。
まずは呼吸合わせの後ろかかと重心。
実は私自身は以前からずっとそうやっていたのだが、確信を得たのでみんなにもやってもらう。
後ろに重心をかけて前足を仮足にして自由に、という動きがなぜかみんな苦手だが、これで克服してくれるかもしれない。
また入り身投げの重心はどうしても母子丘側にかかる、これを自身で修正してみる。
佐藤君のようなしっかり重量感の相手を投げた時のバランスが明らかに変わった気がする。
四方投げの重心は前脚にかけるが、前傾してしまうと後ろの重心が浮いてしまうので、これは今後要検証だ。
守さんの教えは毎回毎回が新しくてしかもすごい。自分の合気道にとって実に有益で多大なヒントをくださる。ありがたいことだ。

そして今日は甲野先生。
今日も宝箱がひっくりかえされるに違いない。
この方たちはいったいどうなっているんだろう。

5/11中津,5/12石橋,5/13阿波座

5/11中津
足捌き 1,2A,4 回転、転換、入り身転換、入り身回転、転換回転
受け身 後ろ受け身、前受け身、
剣 中段(脚を出す・引く)、前後切り中段・下段、回す(脚を出す・引く)
<肩取り>
入り身転換で脚を捌く 手の内で気の風船、
四方投げ
下段から入り身投げ

5/12石橋
足捌き1、2A、4、歩み足、回転、転換、
<逆半身片手取り>
呼吸投げ 手の軸回転
(歩み足からの)
入り身投げ 
小手返し
表に入って下段に切る 入り身投げ
表に入って上段に切る 一教
四方投げ

5/13阿波座
足捌き4、5、6、7、回転、転換、入り身、入り身転換、転換回転、入り身回転
受け身 前受け身、後ろ回転受け身
剣 中段(脚を出す・引く)、前後切り中段・下段、回す(脚を出す・引く)
6種の転換 テーマ「鯉の滝登り」
<諸手取り ~転換から>
転換の稽古
下段・上段に切って入り身投げ
下段裏に入って小手返し
下段表に入って小手返し
四方投げ
一教
二教
内回転三教

5/7土 中津

広島復習稽古の続き。

足捌き1、2、4番
太刀を振る
諸手で4方向転換

<太刀取り>

左右への足捌き

入り身投げ
一教 取り手7種の確認、
一教 表・裏
四方投げ 脚を切って入る、表・裏

ここで時間一杯。
初心者には難しかったと思うが、初心のうちから剣も杖もどんどん振って、武器に慣れてほしいと思う。

剣・杖は道具ではない。人差し指が切っ先、杖先と同化して、身体の一部、長い腕のようなものにならなければいけない。
そうなるには理屈抜きでとにかくたくさん振って、自分の身体と同じように日々気を通す。
道具や武器と身体を一体化させることの重要性について、広島で多田先生が話されたのは、大戦時、戦艦を指揮する艦長は、何百メートルもある戦艦の船先から船尾までと自分の身体が一体化してなければ、戦闘機の攻撃をかわすことなど不可能だったという話。
また茶道などで、大事な道具をしまいこんでいては、いつまでたっても道具に使われる。
高級な茶碗ほど毎日の稽古で使うことで道具が身体と同化し、初めて恐れず使えるようになる、という話。
私は前に茶道を少しやっていて、この話には深く頷いた。

太刀取りは実に技数が多い。
どんどん稽古しなければと思う。

5/5木 阿波座 広島復習稽古会

この日、前々日に石橋北会館がGWで休館とわかり、急遽、西で、朝から空いている枠を押えての稽古となった。
GWぐらいは休みにしてもよかったのだけど、どうしても多田先生の広島の講習会の復習をしたかったので、強引ながら来ることができる人だけでもと、メールを回してもらったのだが、思ったより人が集まってくれて、嬉しかった。
みんな、広島の余韻に浸っているうちに、多田先生の言葉と体感を身体が忘れないうちに稽古したい、という思いは同じ。
急な変更にもかかわらず、広島に行けなかった人も含め大勢来てくれたので、できるかぎり広島での稽古内容をそのまま伝えたいと思い、私の覚えている範囲ではあるが、忠実に順を追ってやってみることにした。

広島の講習会はいつものように呼吸法から始まった。
<前半>
・呼吸法
・足捌き(広島ではやらなかったが、早稲田・気錬会の一回生が秋までに1~14番までを徹底して稽古することによりその後どれだけ楽になるかという、足捌きの重要性についてのお話があったので)
・剣 中段/下段、上丹田で回す、前後切り、四方切りの剣、突きを入れて四方切りの剣(広島では突きバージョンのみ)
・諸手(片手取り両手持ち) 呼吸投げ自由技(ローマでも広島でも、いきなりこれから始まった)
・両手取4種 天地投げ2種(上段/歩み足から手を間に入れる)・呼吸投げ(歩み足・腰を落として相手を二つに折る)
・両手取り十字がらみ(約)8種 一教ニ本引きから、一教入り身転換から手前の手ををとる、向こうの手をとる、裏に入り巻きつける、外回転投げから、表に入り上段(当て身)、先を外して奥の手を下から取る、先を外して奥の手を上から取る、(もっとあったかも・・・)
<後半>
広島の初日の後半は横面打から始まった。
横面打四方投の剣は広島では二日目の午後にやったのだが、その理合いの関連性を理解するため、剣からやってみる。
・横面打四方投の剣 徒手(エアー)で、一・二・三番の脚と理合いを確認
・横面打四方投の剣12種 一番表右・左、同裏、二番表右・左、同裏、三番表右・左、同裏 
・横面打四方投げ3種 三種の脚で入り身投げ 相手の脚が前の小指に重心がかかり一本足になる 足幅を拡げ腰を落として下段まで切る
・横面打小手返し3種 一番の脚から下段/上段に切り裏に入る、下段に切り表に入る 腰の回転を使う (腰の回転の重要性を説明された)
・横面打一教3種 三種の脚で裏表 (二教、三教は時間の都合でカット)
・太刀取り入り身投げ2種 表に入る、裏に入る 柄頭を立てる
・太刀取り一教、入り方取り方7種の稽古 表3種(右手で柄、上から二教と柄、上から柄と峰)、裏3種(左手で柄、右手で柄・へその向き、同・転換)、下から両手で制す

時間切れでこの日はここまで。
これで初日の7割くらいか。
続きはまた。