初めての方へ

こんにちは。 合気道稽古会「合気道 清道館」を主宰する井上清恵です。

清道館(せいどうかん)・・・「館」といってもまだ間借りの稽古会ですが、いつか自分の道場、「館」がもてるようにと、師匠 内田樹先生 が命名してくださいました。

神戸の合気道道場、「合気道 凱風館」の師範 内田樹先生 (うちだ・たつる 1950- 合気道家 思想家 合気道七段 「合気道凱風館」道場師範、「凱風館」館長、神戸女学院大学名誉教授)に弟子入りしてから、今年で10年がたちました。

合気道を始めてから、いろんなことが変わりました。人生がすっかり変わったと言ってよいと思います。

合気道は本当に面白いです。何年やっても次々と壁が立ち現れ、やればやるほど深く、興味が尽きることがありません。

日本が生んだこの素晴らしい武道を、少しでも多くの人たちと共有したい、一緒に稽古する仲間を増やしたいという思いが高じ、「門人みなが道場をつくり世界中に合気道を広めるべし」という内田先生の教えにならって、2013年春、自分の住む大阪の西端でささやかな稽古場を始めることにしました。師匠からは「清道館」という道場名をいただき、「暖簾分け」を許されました。

合気道は、人間の身体が本来持つ「命の力」を高め、積極的に維持し、安定的に使うことを究極の目的とした武道です。

強弱勝敗を問わず、相手を痛めることをよしとしませんから、老若男女、子供から高齢者まで誰にでもできます。数ある武道の中でも、怪我が少ないのが合気道です。

稽古すればするほどに、その奥深い世界に誰もが魅了される、身体の芸術、欧州では「歩く禅」ともいわれます。

ほとんどの門人が、最初は武道・合気道ともに未経験者です

初心者も中・上級者も、老若男女みなが一緒に稽古できて、それぞれのレベルで日々気付きがあり、共に向上していける合気道。

お稽古を始めてみませんか?

以下に、私の師匠、内田樹師範が行った、合気道をやったことがない、ほとんど知らないという方々のための合気道体験講習会の際に内田師範が書かれた、合気道の本質をたいへん分かりやすく説いた「合気道 学びハジメ」という解説文の全文を紹介させていただきます。(太字は原文通り)

「合気道 学びハジメ」  

「合気道という武道は名前は知っているけれど、見たことがない」という人がほとんどだと思います。知られていない第一の理由は「試合がない」からです。他人と強弱勝敗巧拙を競うということを合気道はしません。ただ粛々とお稽古をして、心身を錬磨するだけです。

現代人は「友情・努力・勝利」というストーリーが好きですけれど、合気道には最初の二つはありますけれど、三つめがない。だから、残念ながら「少年ジャンプ」の連載マンガにはなれません。ということは映画にも小説にもテレビドラマにもならない(すごくなりにくい)ということです。カタルシスがないんですから。だから知られていない。でも、日本の伝統的な武術というのはほんらいは「そういうもの」なんです。修行ですから。

宗教的な行とそれほど変わりません。禅僧が「オレはあいつより悟りが深い。勝ったぜ」とか言わないでしょ。そういうことを言わないために修行しているわけですから。ただ淡々と自分の心と身体を観察して、それを研ぎ澄まして、精度の高い、合理的な働きができるように修行する、それだけです。でも、それだけだとなんか抽象的・観念的に過ぎるように思えるかも知れません。そんなことないです。

合気道は他人と比較しての勝敗強弱を求めませんけれど、「昨日の自分」と比較してどう変わったかということにはこだわります。昨日と比べて、自分の心身のどこにどういう変化があり、どういう「気づき」があったのか、それを仔細に点検します。それは科学の実験にすごく似ています。

稽古を積んでいくうちに、「この技はこういうふうに身体を使うとうまくゆく」という「仮説」が見つかる。道場でその仮説を検証する。「おお、これが極意か!」と一瞬多幸感に満たされるのですけれど、練度が進むと「いや、違う・・・(そんな簡単に極意を会得できるわけないよな)」ということが分かってくる。しかたなく、さらに次の「仮説」を立てて、さらに実験を重ねる。ということの繰り返しです。これは、自然科学の理論の進化のプロセスとまったく同じです。

だから楽しいんです。

合気道は「宗教的な行」のような、あるいは「科学の実験」のような武術です。

どうも説明が長くなってすみません。かえって分かりにくくなったかもしれませんね。でも、初心者のみなさんに入門的にやって頂くことはとても簡単なことですし、痛くもかゆくもありません。体操と呼吸法と基本的な体捌きと、もし可能なら基本技を一つか二つ。運動のできる格好(膝と肘が隠れるような服装)でおいでください。足は素足でお願いします。

内田樹

 

 

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