月別アーカイブ: 2023年11月

2023年11月26日(日)北スポーツセンター

10月からあれこれあって、一か月以上ブログ更新をしていなかったようでびっくり。

昨日は北スポでの夜稽古。日曜日の夜に集まってくれる人は少ないが、私としては濃密な稽古となったと思う。

入り身投げ。最後に投げる際、相手の顔を横に向けることで、相手はバランスを崩すのだが、「その横に向ける」、が大変難しい。そうしないといけないのはわかっているが、手を相手の頸動脈の首筋にあてて、手を使って横に向けようとすれば、当然相手の身体は抵抗する。抵抗する相手の首をそれでも回転させることは、不可能だ。というか、手の力でぐいと相手の首を回すなど、合気道の理に反する。では、どうするか?

最近やっている入り身投げの脚の踏み換えについて、その脚に体重を乗せ換える、とその理由を説明していた。M川さんからそれをやると、身体が相手から離れるがどうしたらいいか、と質問があった。なるほど確かにそうなのだ。M川さんと稽古後に動きながらそのことを検証していてはっと気づいた。そうかそういうことか。相手の首を回すのは結果であってそれが目的ではなく、重要なのは相手の脚重心を傾けることなのだ。昨日はそれを数人で試してみた。自分はできなくても、気づいたことはすぐに門人に伝えて試してみる。

M川さんの質問から、思わぬ発見をさせてもらった。前日の土曜日にも同じようなことがあった。まだ新人のWさんが、私が説明したのとは違うやり方で、肩どり四方投げをやっている。そうだ、そのやり方もありだ!と思って、すぐにみんなと共有する。やってみてわかるのは、Wさんのやり方の方が合理性が高かったということだ。

「弟子に教えてもらうことのいかに多いことか、僕なんで毎回だよ」、とこのまえ内田先生が仰っていたが、本当にその通り。私がすでに知っていること、正解があってできることを指導するのでも伝えるのでもない。まだ合気道の何をもわかってない、私も知らないことを一緒に発見して毎回のように一緒に驚く。それが私にとっての稽古だし、だから面白い。初心者でも上級者でも、子供でも老人でも、男でも女でも、大きくても小さくても、身体が強靭で強くてもほっそりと弱くても関係ない。どんな人とも互いに学びあうことがある。ということを改めて実感した二日間でした。感謝。